KiKusa 生命の燃焼

KiKusa展 -草七万本の生命の燃焼-
一本の花草に宇宙が見えるように宇宙にも一本の花草が見える

2019.11.23(sat) - 12.5(thu)
10:00-18:00
close wednesday
KiKusa在廊日 11.23(sat) 24(sun) 25(mon) 12.1(sun)

神さまなぜ？
同じ地球にいるわたしたちはなぜ戦いを止めないのか。
生まれくる子になぜ健やかな希望をあげられないのか。
矛盾だらけの世界をどう肯定したらよいのか。
社会の虚構はどれほどの感性を奪ってしまうのか。
壊し汚すことをやめない人間はそれでもなぜ美しいものを求めるのか。
その疑問に答えてくれるものはないのだろうか。
心にぽっかり空いた絶望の穴を埋めてくれるものはないのだろうか。
知り過ぎた目と見慣れてしまった心では何も感動もない。
空っぽの目で濁りのない心でもうひとつのこの世界を見ようよ。
鳥、虫、獣、草、木、花。かけがえのない地球に生まれ、一瞬の命を輝かすことができないでいる私たちに、
足下にあるいのちの営みが人の弱さを慰めてくれる。
すぐ傍にあるいのちの燃焼が人の強さを呼び覚ましてくれる。
一本の花草に宇宙が見えるように宇宙にも一本の花草が見える。
心なき身にも草のいのちの輝きが心を動かさないわけはない。

堀之内 信哉 shinya horinouchi
堀之内 彩 aya horinouchi

２年程前、植物の美しさをここで伝えたいとギャラリーにふと現れた一人の男性。
三重県松阪で植物の創作をする”KiKusa”を営む堀之内信哉さんと彩さんご夫妻。
お二人は各地の野山に自生する植物を朝から晩まで観察し、自らの手で採取した花草で作品を生みだします。
伊勢の参道を歩くと植物が信仰心の対象であるかのように、KiKusaはこの宇宙の理を自らの植物活動に照らし合わせ、植物を通じて見る者に大切なことを伝え続けています。

ギャラリー店主